高気密高断熱に相性のいいエアコンは●●と●●!おすすめのエアコンについて聞いてみた【コラボ】
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こんにちは、日本住環境 広報部(イエのサプリ編集部)です。
このブログでは良い家づくりに必要な情報を丁寧に解説していきます。
これから家を建てたいと考えている一般の方はもちろん、実際に家づくりに携わっている方にも「タメ」になる情報をお届けします。
エアコンを選ぶ際、付加機能や省エネ性能、価格などで比較し、部屋の広さ(畳数表示)を参考に候補を絞っていくと思います。
購入後に後悔しないためには、エアコンの仕組みや表示についてしっかり把握しておくことが重要です。
今回のNJKブログでは、失敗しない選び方や高気密高断熱の家におすすめのエアコンなどについて紹介していきます。
目次 [表示させる]
失敗しないエアコンの選び方と比較すべき4つのこと
ここでは、失敗しないエアコンの選び方について紹介します。
畳数ではなく家の性能・間取りに合わせて選ぶ
エアコンを選ぶ際、畳数表示を参考にしていくと思いますが、実は部屋の畳数と同じものや畳数よりも大きいものを選ぶ必要はありません。
そもそも畳数表示はグラスウールが出回りはじめた1964年頃に、断熱材がほぼ使用されていないような住宅へ設置することを前提に考えられた基準です。
現在建てられているような一定の性能がある家に畳数通りのエアコンを付けてしまうと、オーバースペックとなり冷暖房効率が悪くなってしまうケースがあります。
また、畳数に合わせて各部屋にエアコンを設置しなくても、C値1.0㎠/㎡を下回る性能のある家では、基本的に6畳用のエアコン1台で家中の冷暖房をまかなえます。
そのため畳数で選ぶのではなく、家の性能や間取りから適切な容量のエアコンを選ぶことが重要です。
適切な容量がどれくらいかは各家によって違うため、エアコンを購入する前に一度、工務店や設計者に相談しておくことをおすすめします。
付加機能は住宅設備と役割が重複していないものを選ぶ
AI機能や各種センサー、換気、空気清浄など年々エアコンの付加機能は増えています。
できるだけ多くの機能をもたせた方がお得な感じもしますが、機能が増えるとコストが上がるため、本当に必要かよく考えて選ぶことが重要です。
例えば、エアコンの換気機能ですが、2003年以降に建てられた家には24時間換気の設置が義務づけられているため、役割が重複している可能性があります。
24時間換気が正常に稼働するのであれば、消臭機能なども役割として重複してしまうでしょう。
キャッチコピーやセールストークを聞いていると、すべて必要な機能に感じてしまいますが、住宅設備や既にある家電製品と役割が重複していないか確認しながら取捨選択していくことがポイントです。
自動掃除機能なら内部クリーン機能を選ぶ
最近のエアコンには様々な付加機能が搭載されており、掃除の手間を少なくするために自動掃除機能付きのエアコンを希望する人も多いでしょう。
自動掃除機能には、使用後にエアコン内部を乾燥させる「内部クリーン機能」とフィルターに付着したゴミやホコリをとってくれる「フィルターの自動掃除機能」の2種類があります。
混合されがちな機能ですが、まったくの別物で、選ぶとしたらおすすめは「内部クリーン機能」です。
内部クリーン機能では、使用後に送風や暖房運転を自動で行い、エアコンの内部と外部の温度差をなくすことで、カビやニオイの元となる結露の発生を抑制してくれます。
エアコンや室内環境を清潔に保つためにも欲しい機能です。
一方のフィルターの自動掃除機能がおすすめできないのは、
・掃除が完璧ではない
・結露を抑制する機能がない
・内部構造が複雑化するため、メンテナンスに専門業者への依頼が必要になることもある
・本体価格が高くなりやすい
などの理由が挙げられます。
どちらの機能も自動掃除機能ではあるものの、掃除が完璧にできているわけではありません。
エアコンを清潔に保ち、室内にカビやホコリを拡散させないためにも、取扱説明書に従い定期的なメンテナンスをしてください。
自動掃除機能のあるエアコンを希望する場合は、機能の新しさだけではなく、メンテナンスのしやすさを考慮して選ぶことをおすすめします。
APF(通年エネルギー消費効率)から省エネ性能で選ぶ
電気代が高騰している今、電気代をいかに安くできるかもエアコンを選ぶ際の重要なポイントになると思います。
エアコンにはヒートポンプという仕組みが使われており、これにより投入したエネルギー量よりも大きな熱量を得ることが可能です。
例えば暖房を使う場合、1の電力を投入し外気から6の熱をくみ上げることで、7の熱を室内に投入できます。
「供給した熱エネルギー」を「使った電気エネルギー」で割った数値をCOP(成績係数)といい、最近では通年型に置き換えたAPF(通年エネルギー消費効率)が省エネ性能として表示されています。
一般的なエアコンではAPFが5~6となっており、1の電気エネルギーから5~6の熱量を得ることができるのを意味します。
より省エネ性能が高いエアコンを希望するのであれば、APFの数値が大きいものを選ぶようにしましょう。
高気密高断熱の家におすすめのエアコンとは
高気密高断熱の家のエアコンを選ぶ場合、ポイントになるのが「調湿機能」です。
ここでは、高気密高断熱住宅におすすめのエアコンなどについて紹介します。
高気密高断熱の家におすすめなのは調湿機能のあるエアコン
高気密高断熱の家は、夏に涼しく冬に暖かいなど様々なメリットがありますが、冬に過乾燥が起こりやすいというデメリットがあります。
過乾燥になる原因は、家の暖かさにより相対湿度が下がってしまうことです。
相対湿度とは、空気が含める水蒸気の最大量(飽和水蒸気量)に対し、実際の水蒸気がどの程度あるかを割合で表したものになります。
また、実際の水蒸気量は絶対湿度と呼ばれ、1㎥に含まれる水蒸気量を指したものです。
例えば、室温が5℃、湿度が50%で同じ絶対湿度の場合、家が高気密化され暖かくなり室温が20℃になると、空気がより多くの水分を含めるようになり、相対湿度が20%程度まで下がります。
含める量が増えても空気中の湿度が変わらないと、人の体から水分を奪うことになるため、住んでいる人は乾燥を感じるようになります。
健康や快適性を考えた場合、室内の湿度は40~60%がよいとされ、40%を下回ると乾燥を感じたりウイルスの活動が活発になったりします。
反対に60%を超えてしまうと、カビやダニの発生リスクが高まっていきます。
高断熱高気密の家に住むには、湿度をどのようにコントロールしていくのかが重要です。
調湿機能のあるエアコンを選び、室内の冷暖房を行いながら湿度コントロールすることで、このデメリットを補完できます。
調湿機能がないエアコンを購入する場合の過乾燥対策
様々な兼ね合いで調湿機能のないエアコンを購入する人もいるでしょう。
その場合にできる過乾燥対策について紹介します。
①加湿器を利用する
加湿器の利用は、乾燥対策として有効的な方法です。
ただし、内部でカビが発生する可能性があるため、加湿器を利用するのであれば定期的に分解し、隅々までしっかりとメンテナンスを行う必要があります。
②積極的に部屋干しする
カビの心配もなく、メンテナンスも必要ない1番簡単な過乾燥対策は室内干しです。
乾燥した空気が洗濯物から水分を奪うため、ある程度の加湿を期待できます。
家を設計する際に、生活導線の邪魔にならないところや急な来客が来ても目につかないような場所にスペースを確保しておくことがポイントです。
物干し竿を自動で収納できるようなシステムもあるので、そういったものの導入を検討してみてもいいかもしれません。
③壁に調湿機能を持たせる
室内の壁に調湿機能を持たせるのもおすすめの方法です。
この際、重要なのは使用する断熱材の素材になります。
色々な断熱材がありますが、新聞紙などの古紙を主原料とし吸放湿性のあるセルロースファイバーがおすすめです。
日常生活で発生した湿気を壁が吸収し、乾燥が始まると湿気を放出してくれるため、冬でも湿度50%前後を維持することができます。
壁に調湿機能を持たせる場合、クロスなども素材を選ばなければいけません。
透湿機能がほとんどないビニールクロスなどで仕上げてしまうと、セルロースファイバーを使用してもクロスに阻まれ調湿機能が十分に生かせなくなります。
素材には透湿機能のある紙クロスを使用し、可能であれば漆喰を選びましょう。
漆喰は調湿効果を持つ強アルカリ性の素材です。
様々な試験結果から高い防カビ性能が認められており、壁に触れたカビの胞子やウイルスを分解することができます。
漆喰を使うことで壁に調湿機能を持たせつつ、室内の空気環境を清潔に保つことができます。
購入前に知っておきたい!エアコンの電気代が高くなる原因と対処法
どんなに性能のいいエアコンを購入しても、器である家の方にスキマが多いと十分な性能を発揮できません。
ここでは、エアコンの電気代が高くなる原因や対処法について紹介します。
エアコンの電気代が高くなる原因とは
省エネ性能の高いエアコンを購入しても、ずっと電気代が高かったりエアコンが効きづからかったりするのは、家の気密性が悪いことが原因かもしれません。
気密性能の悪い家にはスキマが多くあいて空気がどんどん逃げていくため、なかなか室温が設定温度に到達せず強運転で稼動することになります。
そういった家では、気密性を高めない限り電気代を抑えることが難しくなります。
気密性能が悪く電気代が高い時の対処法
対処法としては、以下のようなところに発生している家のスキマを見つけ、気密テープなどで塞いでいきます。
実際にどのようなリカバリーができるのかは、「自分で気密性能は上げられる?リカバリーした家の性能を検証」を参考にしてみてください。
ただし、知識がないままリカバリーをしてしまうと塞いではいけない部分を塞いでしまうなど、家を悪くする原因になりますので、工務店やハウスメーカーに相談するようにしましょう。
エアコンを24時間付けておくと電気代は安くなる?
24時間エアコンを付けておけば、全体的な電気代は一時的に付けた場合よりも高くなります。
ですが、一時的に付けたり消したりすると、急速に設定温度まで暖めようと多くの電力を消費することになるでしょう。
そのため、特定の時間だけで電気代を比較すると、24時間付けっぱなしの方が割安になります。
24時間付けっぱなしにするメリットは、どの部屋に行っても快適な温度で生活できるところです。
関連動画:エアコンは24時間つけっぱなしが経済的なのでは?全館暖冷房の意味ある?【Q&A】
エアコンを選ぶ際、まずは自分の家の性能や住宅設備などを確認することをおすすめします。
そうすると、必要な容量や付加機能などが見えてくるはずです。
また、家の性能が悪いといくら最新の省エネエアコンを使用しても、冷暖房が効きづらく性能を十分に発揮できません。
エアコンを選ぶと同時に、家の性能を高めていくことをおすすめします。
家の性能がいいとこんなに省エネ!
【寒さ対策】真冬にエアコン暖房なしでこの暖かさ?気密性能が人/住まいに与える影響!