Withコロナ!住宅の換気、これだけはしろ!
チャンネル登録をよろしくお願いします!
こんにちは、日本住環境 広報部(イエのサプリ編集部)です。
このブログでは良い家づくりに必要な情報を丁寧に解説していきます。
これから家を建てたいと考えている一般の方はもちろん、実際に家づくりに携わっている方にも「タメ」になる情報をお届けします。
近年、コロナウイルスの影響から換気にも注目が集まるようになりましたね。
実は住宅の換気も義務化されているのはご存知ですか?
2003年の建築基準法改定では、24時間換気が可能な機械換気設備設置を義務として制定されました。
そのため、2003年から建てられている住宅にはすべて、24時間換気システムがついているということになります。
しかし、24時間換気システムが設置されているのと正常に動いているかどうかは別問題です。
24時間換気システムなんて気にしたことがないそこのあなた!
しっかりチェックしないと、実は全然機能していなかったということがあるかもしれません。
そこで本日は実際に人が住んでいる住宅に訪問して、24時間換気システムの検証をしていきます。
今回のNJKブログでは、15年間一度も24時間換気システムのメンテナンスをしたことが無いというAさんの住宅をチェックしてきた様子をお届けします。
目次 [表示させる]
まずは必要換気量を計算
家にはそれぞれの大きさに合わせ、どの程度換気量が必要になるのか違うため、家を建てる際には必要換気量を計算します。
換気量測定の結果、この必要換気量をしっかり確保できていれば、15年問題なく稼動していたと判断できますね。
必要換気量は、「家の体積(家の床面積×天井高)÷2」で算出できます。
簡単に説明すると、1時間あたり家の体積の半分(0.5回)が必要換気量です。
これをAさんの住宅に当てはめると96㎥/hが必要になります。
実際の換気量測定を開始!驚きの事実が判明…
Aさんの住宅の24時間換気システム(第3種)は、1階のリビングと玄関、2階の洋室3つの合計5つの排気口があります。
排気口からの給気量を測定し、その合計が96㎥/hに到達していれば、この住宅の24時間換気は正常に動作していると考えられます。
Aさんの住宅の検証を始めると、なんと換気量が0㎥/hの排気口がありました。
実は排気口の設定が「閉まる」になっていたためです。
Aさんは入居時から排気口を一度もさわったことがないため、15年間「閉まる」になっていたということになります。
つまり入居時からこの居室は24時間換気システムによる換気ができていないということが判明しました。
引き渡しの際はこの排気口もしっかりチェックするようにしてください。
測定結果!15年間メンテナンスしていない24時間換気の性能とは
全ての排気口が「開く」になっているのを確認し、給気量を測定しました。
Aさんの住宅の24時間換気システムは弱運転で72㎥/h、強運転で82㎥/hという結果に…。
つまり必要換気量の96㎥/hには足りませんでした。
Aさんの住宅では必要換気量が足りていない上、さらに入居時から排気口が「閉まる」の状態で換気ができていなかったことも合わせるとAさんの住宅では24時間換気システムは正常には動いていないということがわかりました。
この記事で特筆して述べたいのは、「住宅の引き渡し前に換気量を測定した結果を必ずもらうようにする」ということです。
せっかく設置した24時間換気システムも今回の例のように最初から機能していないのでは意味がありません。
実はこの後にAさんの家で24時間換気システムの性能を回復するためのメンテナンスをおこないました。
しかしここでも新たな問題が発生…。
この続きはぜひ動画でお楽しみください。