【100の失敗を見てきたプロが教える】家の中が寒くなる場所5選!断熱気密欠損しがちなポイントを知ろう
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こんにちは、日本住環境 広報部(イエのサプリ編集部)です。
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「高性能住宅と言われて新築を建てたのに、住宅のあちこちが寒い…」「壁をさわるとその部分だけひどく冷たい」
このようなトラブルのある住宅では、断熱気密欠損が発生している可能性があります。
断熱気密欠損とは、何かしらの原因で本来であれば連続しているはずの断熱気密層が途切れて、その部分に断熱気密材がない状況です。
断熱気密層の連続が途切れるとそこから熱が逃げてしまい、本来の断熱性能を発揮できなくなったり、結露やカビが発生するおそれがあります。
断熱気密欠損は、施工ミスによって起きることが多いため、発生しやすい場所はおおよそ決まっています。
今回は、住宅の中で断熱気密欠損しがちな寒い場所をランキング形式で第5位から紹介していきますので、新築を検討している人、住宅が寒いなと思う人はぜひ参考にしてみてください。
目次 [表示させる]
【第5位】断熱気密欠損しがちな寒い場所
第5位は、北側の部屋です。
北側の部屋は、「日差しが当たらないから寒くなっても仕方がない」と思う人も多いのではないでしょうか。ですが、高気密高断熱の住宅では、住宅全体の温度がほぼ一定に保たれるため、南側の部屋と比べても2~3℃程度の差しかありません。
▲北側の部屋(写真は編集部実家)は外気温より寒くなることも。
なので、北側の部屋が寒い本当の原因は、断熱気密欠損による断熱性能の低下やスキマ風の発生ということもありえます。
【第4位】断熱気密欠損しがちな寒い場所
第4位はキッチンです。
暖かいリビングとつながっているキッチンでも、調理中に足元の寒さや冷えを感じてしまう人も多いのではないでしょうか。
単純にキッチンカウンターなどに邪魔されてエアコンの暖かい風がキッチンまで届かないこともありますが、実は足元付近で断熱気密欠損が起こっている可能性があります。
▲キッチンは配管が数多く、スキマ風が発生しやすい。
キッチンの足元には、ガスや水道、排水などの配管が数多く通っています。
床に穴をあけて配管していきますが、あいた部分の断熱気密処理が適切に行われていないと、そのままスキマとなってしまい、床下から冷気がどんどん侵入して足元が冷やされてしまいます。
【第3位】断熱気密欠損しがちな寒い場所
第3位がトイレです。
トイレなどの水まわりは配管が多くスキマができやすいだけではなく、基本的に北側に設置されるためリビングなど居室と比べて寒くなりがちです。
また、トイレは部屋の大きさに対し、巾木が多い場所でもあります。
巾木は、天井と壁、壁と床の構成材間にあり、この構成材間は断熱気密材の境目になるため、断熱気密欠損が起きやすい箇所の1つです。
▲トイレは構成材に囲まれ断熱気密欠損をおこしやすい。実は冬にヒートショックを起こしやすい場所のひとつ。
トイレは四方を巾木に囲まれており、すべての箇所で断熱気密欠損が発生していれば、かなりの量のスキマ風が入りこんでしまうため、住宅の中でも寒くなりやすい場所といえます。
【第2位】断熱気密欠損しがちな寒い場所
第2位は洗面所です。
洗面所も水まわりですので北側に位置し、排水や水、温水のための配管の穴が開いているため、断熱気密欠損しやすい場所になります。
ただ、これだけだとトイレの方が寒そうですよね。
洗面所がトイレより寒くなりやすい理由は、洗濯機に付いている排水する用のパンが150㎜と大きく、配管させるためにあけた穴を業者がしっかり処理せず、大きなスキマがあいたままになってしまうことが多いからです。
▲実は洗濯槽のパンは写真のようにポッカリと穴が空いているケースも。
また、洗面所も巾木の多さに対し部屋が小さい場所になるため、断熱気密欠損している場合はかなりのスキマ風が入りこんでしまいます。
このような理由から洗面所は住宅の中で2番目に断熱気密欠損しやすい寒い場所となっています。
【第1位】断熱気密欠損しがちな寒い場所
住宅の中の断熱気密欠損しがちな寒い場所の第1位はお風呂です。
お風呂というと暖かいイメージがあると思いますが、配管があり北側の部屋なので、気密断熱処理が正しく行われていないと住宅の中で最も寒い場所になってしまいます。
また、お風呂だけ基礎断熱にするケースも多いのですが、基礎断熱に設けられた人通口は正しい処理をされていないと、床下から冷気があがってきてお風呂内を冷やしていきます。
▲人通口を処理していない例。このように人通口が空いていると浴槽は常に冷やされてしまう。
基礎断熱にしないケースでは、浴槽に保温効果のある断熱材を使用していますが、この断熱材は住宅の床に使用されているものより薄いので、浴槽自体かなり冷やされることになるでしょう。
洗い場も断熱処理がきちんとされていないと下から冷やされ、洗い場の床の温度が冬場に10℃をきってしまうことも珍しくありません。
お風呂や洗面所(脱衣所)、トイレの寒さは冬場のヒートショックにつながり、命の危険を招きます。健康で快適な住宅にするためにも、断熱気密処理を丁寧にしてくれる工務店を選ぶことが重要です。
断熱気密欠損を防ぎ暖かい住宅をつくる秘訣
では、断熱気密欠損を防ぎ暖かい住宅をつくるにはどうすればいいのでしょうか。
ここでは、新築を建てる前に知っておきたい2つのことについて紹介します。
構造見学会で工務店の技術を確認しよう
先程、断熱気密処理を丁寧にしてくれる工務店を選ぶことが重要と説明しましたが、断熱気密欠損は工務店の施工ミスや技術不足によって発生するケースがほとんどです。
そのため、断熱気密欠損のない住宅をつくるには、依頼しようと思っている工務店の施工技術がどの程度か自分の目で確かめる必要があります。
自分の目で確かめるには、断熱層と気密層の施工が終わった段階の現場の構造見学会に参加しましょう。
構造見学会では、実際の現場に入らせてもらい、モデルハウスでは見ることができない壁紙の下の断熱気密層や気密層の部分がどのように施工されているか確認できます。
構造見学会では、天井・壁・床で見るべきポイントがありますので、動画を参考に構造見学会で信頼できる工務店かを確認してみてください。
断熱気密欠損しにくい断熱工法を確認しよう
断熱工法には、外張断熱や充填断熱などの種類がありますが、この中でも外張断熱は比較的、断熱気密欠損しにくい工法です。
外張断熱は板状の断熱材を住宅のまわりに張っていく工法で、この板状の断熱材が一般的につくられる住宅の壁の高さと同じサイズになっています。
そのため、基本的にはぴったり張っていくだけなので、グラスウールのように形を調整して敷き詰めていく必要がほとんどありません。
ただし、外張断熱は費用が高くなる傾向にあります。性能を少し落とし安い断熱材を使っても安くなった分、断熱材の厚みが増すため専用ビスが必要です。そうなると、断熱材とビスの料金でどちらを選んでも高くなってしまいます。
断熱材だけではなくどのような断熱工法が断熱気密欠損しにくいか、工務店と相談しながら決めていくことをおすすめします。
断熱気密欠損や断熱材についてよくある質問
住宅を建てる際に工務店と断熱工法や断熱材は何にするかなど色々な話し合いをするかと思います。
ただ、普段聞きなれない言葉が多く、疑問に思うことも増えていくでしょう。
ここでは、断熱気密欠損や断熱材についてよくある質問を紹介していきます。
断熱材はどの程度の厚みを入れればいいのでしょうか?
・断熱性能等級4は最高グレードなんですか?【Q&A】
断熱材は、北海道と鹿児島で必要な厚みが違うように地域区分で指標となる厚みがあります。
また、指標通りの厚みをいれても断熱気密層が連続しておらず欠損が発生している場合は、本来の性能を発揮できず寒い住宅になってしまいますので注意しましょう。
おすすめの断熱材はなんですか?
・ズバリおすすめの断熱材は?【Q&A】
グラスウールや発泡ウレタンなど断熱材にも種類がありますが、断熱性能等級4を求めるのであればグラスウールと発泡ウレタンどちらを使用しても大きな差がでることはありません。
ただし、グラスウールで高性能住宅をつくる場合、工務店がグラスウールに慣れていないと断熱気密欠損しやすくなりますので、注意が必要です。
また、地域によって断熱材の流通や値段に差がでてきますので、そちらも踏まえて検討してみてください。
グラスウールは断熱気密欠損になりやすいって本当ですか?
・グラスウールは施工が難しい?断熱欠損があると気密性は悪い?【Q&A】
グラスウールは詰め込んでいく必要があるため、断熱気密欠損が発生すると入れただ断熱材の厚みの半分程度しか性能を発揮しない可能性があります。
工務店の今までの施工事例をもとにどの程度の経験・実績があるかを確認しましょう。
断熱気密欠損をなくし暖かい住宅をつくるには、まず技術と経験のある工務店を構造見学会で見つけることが重要です。
また、断熱性能だけを上げても、気密がとれていないとスキマだらけの住宅になり、スキマ風が入りこむ寒い住宅になったり、こもった空気が排気されずカビの生えやすい不衛生な住宅になってしまいます。
工務店に相談する際は断熱だけではなく、気密はどの程度とれるか、C値1.0㎠/㎡を下回ることを約束できるかを確認してみてください。
なお、すでに住宅内で断熱気密欠損が起きている場合、発泡ウレタンなどで欠損部分を埋めていけば寒さが緩和されることもあります。
自分で処置する前に、一度工務店さんに相談してみましょう。
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